知っておこうaws運用代行会社の比較すべきポイント

近年ではIT化が著しく進んでおり、会社のシステムにクラウド・サービスの利用を検討する企業が増えています。awsは便利なクラウド・サービスとして注目されています。しかし、一般的にawsは導入が難しいため、運用代行をしてくれる専門会社の利用が珍しくありません。

運用代行会社はどのように選べばよいのでしょうか。以下ではawsとは何かの説明に触れ、運用代行会社を選ぶ際に比較すべきポイントを説明します。

→方法別に解説!aws上で独自ドメインのメールサーバの構築や運用を行う際のポイント

awsとは

awsとはどのようなサービスなのでしょうか。aws(Amazon Web Service)は大手ショッピングサイトで知られるAmazon.comによって運営されている、クラウド・コンピューティング・サービスです。

Amazon.comは自社のサーバーや通信機器設備を強化していく中で、その能力を広く提供するようになりました。awsの正式なサービスは2006年7月から開始されています。クラウド・サービスのプラットフォームとしては、2020年6月の段階で、世界で最も利用されているサービスです。

awsを詳しく知るには、クラウド・コンピューティングがどのようなサービスであるかを知っておく必要があります。

クラウド・コンピューティングとは

クラウド・コンピューティングはコンピューター資源を提供するサービスです。インターネットなどを利用してデータやソフトウエアを呼び出すだけでなく、サービス提供者が準備した多数のサーバーと通信機器を使い、コンピューターの機能や演算処理も利用できます。

単に「クラウド」とも呼ばれているこのサービスの契約者は、インターネットの広域通信網(WAN)を通してサービスにアクセスします。

awsを導入するメリット

awsを利用すれば、さまざまなサービスを受けられます。提供されているawsのサービスは120種類以上です。これらの利用だけでなく、アップデートとともにサービスの拡張が期待でき、常に最新のハードウエアによるサービスの提供を受けられます。

利用の度合いに合わせて容量を変更できるといった拡張性も魅力的です。ですが、導入にあたっての最大のメリットは、導入費用の安さ、リスクの分散効果、強い安全性の3つではないでしょうか。awsはクラウド・コンピューティング・サービスのため、あまり導入費用がかかりません。

何も準備ができていない状態で利用環境を用意するのではなく、すでに準備されたサービスを利用できるため、導入に時間や人員を必要としません。awsは使った分量だけ料金を支払う従量制です。そのため、無駄なリソースを使わないようにすれば、コストカットも可能です。

また、awsではハッキングやシステムのエラーが起きた場合、自社サーバーならば、自社で全ての責任を負わねばなりません。しかしawsを導入していれば、システムのインフラ部分についてはaws側が責任を負うため、リスクの分散効果が期待できます。

くわえて、awsは優れたエンジニアを多く抱えているため、エラーやバグの発生やハッキングへの対応がはやく、強い安全性を保っています。

awsの運用は難しい

awsを利用すれば、さまざまな提供サービスが利用できます。しかし、awsを運用するには、常に最新の情報を手に入れ、知識を更新する必要があります。awsは導入するだけではうまく利用できません。awsではサービスのアップデートの頻度が高く、その度にawsの運用方法や構成を変更しなければならないからです。

更新が頻繁に起こると、利用しているサービスや利用頻度など、aws全体がどのように使われているかを把握することが困難になります。アカウントやログが乱立してしまい、作業が滞ることも珍しくありません。社内での情報システム利用にガイドラインが設けられている企業の場合、ガイドラインに沿ったawsの運用方針を作る必要もあります。

この方針もawsのアップデートの度に更新しなければなりません。このような理由から、awsを運用するには専門的な知識やスキルを持った人材が欠かせません。そのため、awsの導入はハードルが高いと判断されることが多いのが実情です。

スタッフが居ないがawsの導入を検討したいときは、どのようにすればよいのでしょうか。そんな企業の助けとなるのが、運用代行サービスの存在です。

aws運用代行会社選びのポイント

awsの運用代行会社は、awsの導入するために必要な設定から、日々のアップデート、情報の更新やawsサービスの使用料金の支払い代行などを業務にしている企業です。どの程度までを代行会社に任せるべきかは、awsの利用の仕方や企業の事情によって変わります。

awsに関わる全てを代行会社に運用してもらうことも、システムの一部だけの保守管理の依頼もできます。aws運用代行会社は数多くあるので、どのような企業を選ぶべきか迷うかもしれません。以下では、aws運用代行会社を選ぶ際にチェックすべきポイントを説明します。

会社やスタッフの信用は大切

最初に、aws運用代行会社が信用できる会社であるかをチェックしましょう。aws運用代行会社によっては、自社ホームページで依頼実績を紹介している場合があります。依頼する前に必ずチェックしておきましょう。大手企業や行政機関の依頼が多い企業は信用が高いといえます。

aws運用代行会社のスタッフは、全てが自社社員とは限りません。非常勤スタッフや、外部委託によって会社の体裁を保っている場合があります。そのような会社では人員の入れ替わりが激しくなりがちです。そのため、引き継ぎ回数が増えやすく、その際にミスが多発する可能性が高くなります。

公式の認定資格を持ったスタッフの在籍

スタッフが自社社員であっても、スキルが低ければ良い仕事は期待できません。aws運用代行会社と契約する前には、担当するスタッフが公式の認定資格を持っているかをチェックするとよいでしょう。awsでは5分野の専門知識と役割別に3段階のレベルで分けられた認定資格が用意されており、スキルの程度がわかるようになっています。

依頼する仕事の範囲に適したスキルを持ったスタッフを持つ企業を選ぶようにしましょう。

委託費用が適正か

委託費用が高ければ、いくらawsのコストパフォーマンスが良くても、お得感がありません。しかし、委託費用がやすければ良い運用代行会社とはいえません。適正値よりも低い価格で仕事を受けている企業には安くできる理由があるものです。

多くの場合、awsの運用代行の料金は、仕事の範囲、スタッフのレベル、サポート体制によって決まります。また、awsパートナー企業は、awsのサービスの割引サービスを受けているかもしれません。そのような企業は割引料金を顧客に還元できるため、運用代行の費用が安くなっている場合があります。

委託費用が適正かどうかは、これらの要素を比較して判断するようにしましょう。

ポイントを比較して適切な運用代行会社を選ぼう

awsは導入コストが安く、最新のハードウエアに支えられたシステムを利用できる素晴らしいサービスです。しかし、運用は簡単ではありません。そこで運用代行会社をしっかり選ぶことが大切です。選ぶポイントは、会社やスタッフの信用、スタッフのスキル、委託費用の3つです。

判断が難しいと思ったときには、インターネットの口コミを参照してみるのもよいでしょう。

関連リンク>>CloudCREW > AWS監視https://managed.gmocloud.com/managed/